医局だより

消化器内科

上原H. pylori賞最優秀賞を受賞しました

報告が遅れてしまいましたが、昨年2018年6月に行われた第24回日本ヘリコバクター学会において山出美穂子先生が発表した「Vonoprazanを用いた除菌治療における、内視鏡下吸引胃液によるClarithromycin耐性遺伝子変異検査の意義」が見事、上原H, pylori賞最優秀賞を受賞しました。当院のピロリ専門外来で行なっている内視鏡検査時に採取した胃液を用いた、完全自動化PCR(1時間で結果判明)によるクラリスロマイシン感受性検査に基づくテーラーメイド除菌治療が、ボノプラザンベースの三剤除菌治療でも適切な抗菌薬選択に有用であることを報告したものです。賞状と盾が送られてきたのがつい先月とのことで報告が遅れてしまいました。より確実で迅速なピロリ除菌治療に今後も役立てていくことを期待しています。